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ベトナム世界遺産ニンビンの淡水真珠養殖場

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ベトナム ニンビンの淡水真珠養殖場レポート

 

ベトナム中部。世界遺産の街ニンビンに小さな真珠養殖場があった。

ニンビンはベトナムの初の独立王朝(Dinh王朝)ができた場所。陸のハロン湾とも呼ばれる風光明媚な観光地で、2014年に複合遺産 (世界遺産)に指定された。 最近は外国人からも人気がある。

ニンビン省チャンアンの風景 ニンビン省チャンアンの風景

観光のメインは上の写真の風景の中を小さな手漕ぎのボートに乗っての洞窟巡りだ。

詳しい観光の話はトリップアドバイザーのサイトニンビン 観光 Ninh Binh(リンク先 トリップアドバイザー)でも見ていただきたい。

さて。ここニンビンで養殖されているのは淡水真珠である。 古くからの知人のViet社長(以下Viet君)に養殖場を見せてもらうことにした。

街の中心部からバイクで数十分。田園の多いのどかな場所だ。この集落に住んでいるのはすべてViet君の親戚だという。一族の苗字はDinhでもちろんベトナムの初の独立王朝Dinh王朝に由来するのだという。

住宅地を抜けると。

 

ここ?

真珠養殖池 淡水真珠養殖場。

とりあえず池である。池のほとりに真珠貝盗難防止の監視小屋が建てられていて、その監視小屋が「この池は重要な施設である」と示している。夜はそこで寝泊まりするそうだ。

「まだ養殖場は小さいがゆくゆくは規模を拡大するつもりだ。」

「ニンビンはあちこちに池があり真珠養殖に向いている。」

と将来の計画を詳しい数字をあげて説明してくれる。そして、Viet君は裸になって池に入っていく。

池の底の真珠貝を探る。 池の底の真珠貝を探るViet社長。

真珠貝は池の底に眠っているのだ。

淡水真珠の真珠貝 淡水真珠の真珠貝

吊り下げ方式ではなく直播きで養殖してるようだ。

挿核済み真珠貝の内部。 淡水真珠の真珠貝を覗く。白く膨らんでみえる場所に真珠がある。

池の底から引き揚げた真珠貝には大粒の真珠が含まれている。

浜揚げされた淡水真珠。(PHOTO by Hong Ngoc Pearl (FACEBOOK) )

淡水真珠の浜揚げ 淡水真珠の浜揚げ、真珠を取り出す。 真珠貝と淡水真珠 採取後の淡水真珠

 

この真珠は有核である。つまり丸い真珠をつくるために貝殻を削った球体の核を挿入してあるのだ。 アコヤ貝では一般的な技術なのだが、コストがかかる。(ここでは日本製の核を使用している。)歩留まりの問題もある。 まだ、課題は多いと思われるが、ベトナムニンビンの特産として軌道にのることを願っている。

できれば大儲けしてほしい。

(2015年 訪問)

Dinh Quang Viet 氏経歴 
日越合弁会社 HA LONG PEARL で真珠養殖の技術を学ぶ。
現在はHong Ngoc Pearl 社長。
HongNgocPearlを訪問する筆者 HongNgocPearlを訪問する筆者。手前がViet社長
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