真珠色って一体何色?
ひとえに”真珠”といってもその種類は数多く、当然品種によっても色が違います。また、人工的に色づけたものや自然に生まれた色もあり、非常に奥深いものとなっています。
6月の誕生石としても知られる真珠はその美しい色合いと光沢で古くから女性を虜にしてきました。
冠婚葬祭のどの場面でも使いやすい装飾品としても根強い人気があります。
真珠色とは??
真珠色、というと一般的には乳白色を思い浮かべる方が多いと思いますが、
実は真珠の色には様々な種類があります。
そもそも真珠は生物鉱物とも言われ、貝が体内に入り込んだ異物を
外套膜から分泌される貝殻の成分で包むことによってできるものです。
母貝となる貝の種類によっても変わってきます。
日本では養殖真珠の歴史が古く、100年以上もの伝統があります。
和珠として知られるのはいわゆる乳白色の真珠です。
母貝となるアコヤ貝の外套膜の中に丸い核を入れて作ります。
同じように見える真珠の色合いも、実はピンク系、ホワイト系、クリーム系など、微妙な色の違いがあります。
中には青や緑などの色合いを帯びたものも見られます。
よく好まれるのはホワイト系やピンク系ですが、色だけでなく、巻きや照り、形、大きさ
全てにおいて最高ランクのものは「花珠」と呼ばれています。
あこや貝以外の貝としては南洋白蝶貝から取れるものもあります。
これにはホワイト、シルバー系、ゴールド系などが見られます。
淡水パールとして知られているのはイケ蝶貝などの貝です。
小粒で楕円形などの物が多いようですが、
ホワイト、ローズ、オレンジ、ピンクなど様々な色合いが見られます。
黒真珠と言われるのは黒や緑を基調とした黒っぽい真珠です。
これは黒蝶貝から取れる赤みがかった緑などの天然の色合いのものと、
アコヤ貝などから取れる貝を黒く染色したものがあります。
細かい部分にも職人のこだわりが
パールネックレスなどのアクセサリーにを作るときには、色合いがそろうよう、
職人が一つ一つ手作業で選別しながら、隣り合う真珠玉の色合いを揃えて組み合わせていくのです。
天然成分でできている真珠は実はとてもデリケート。汗やほこりには弱いのです。
アクセサリーをつけた後は拭いてからしまってくださいね。