真珠原珠から製品ができるまで(トリートメント)

真珠原珠から製品ができるまで(トリートメント)

真珠原珠から製品ができるまでの工程、真珠の加工処理の一つトリートメント、着色方法、各種コーティング方法を解説しています。

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トリートメントの種類 - 真珠製品ができるまで -



真珠加工処理には、大きく分けて下の2種類の処理があります。


  1. エンハンスメント
  2. トリートメント


エンハンスメント(加工)(翻訳:強化)

  その宝石の本来持っている美しさを引き出すことです。


一方トリートメント(改変)(翻訳:治療)

  欠点を隠す、あるいは美しさを人為的に付け加えることを指します。


エンハンスメントはお化粧のような事でトリートメントは美容整形のような事とよく例えられます。


真珠に関しては、加工エンハンスメント、その他の改変処理トリートメントと定義されました。


ここでは、トリートメント(改変処理)について解説していきます。


トリートメント(改変処理)は大きく分けると以下の4種類になります。


  1. 染料による着色
  2. 科学反応による着色
  3. 放射線照射による着色
  4. 各種コーティング


では、上記の4つを一つ一つ解説していきます。


1. 染料による着色


この着色法は、基本的に染料を真珠内部の核と真珠層の間に浸透させ、真珠層の透明性を利用してその色を見せる方法です。


真珠表面への着色ではすぐにはがれてしまいますし、真珠層への着色は多層構造のため浸透が難しいからです。


現在、ブルー、ブラック、ゴールド、グリーン、ピンクなど、様々な色に着色された真珠が市場に出回っています。


2. 化学反応による着色


ブラック系の真珠の着色は、主に化学反応によって行われます。


最も一般的な方法として「銀塩処理」があります。


これは真珠層のタンパク質部分をアルカリで溶かして微小な隙間を作り、

そこに化学反応で遊離した銀を浸透させて黒く変色する方法です。


ただし、真珠層を脆弱化させてしまうという欠点があります。


3. 放射線照射による着色


ブルー系の真珠の着色は、放射線照射によって行われます。


トリートメント(改変処理)の中でも、最も一般的な方法です。


コバルト60と言う放射性物質からのガンマー線を照射すると、短時間でくろみを帯びてきます。


染料による着色と同様に、真珠内部の核が黒褐色化し、真珠層の透明性を利用してその色が見えるからです。


主にアコヤ真珠を対象に以前から行われていましたが、

最近では白蝶真珠をグレー化したり、淡水真珠をブラック化にするのに使われています。


4. 各種コーティング


真珠層の表面を、何らかの透明物質を用いてコーティング場合、2つのメリットがあります。


1つは汗や酸から真珠を守り丈夫にする、もう1つは真珠表面のテリを増し、付加価値を高めることです。


透明ラッカーの吹付けから、カーボンやフッ素などの薄膜塗布など、

様々な実例がみられますが『真珠の表面へのコーティングは一種の処理とみなす。』

という国内外の統一した見解がありますので、普及には至っていません。


PS加工も、この部類に入ります。



関連記事:真珠原珠から製品ができるまで(エンハンスメント)

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