あこや真珠の基礎的な豆知識

あこや真珠は、アコヤガイによって作られるもので、アコヤガイ以外の貝から作られたものと品質が大きく違います。
真珠には、天然物と養殖物とがありますが、アコヤガイは養殖が可能で、日本で高度な養殖技術が開発されました。
天然物と養殖物とを区別する方法はなく、全く同じものと見なされます。
日本で生産されるあこや真珠は、真円に近い見事な球形であり、色もテリも素晴らしく、国際的にも最高の評価を受けています。
その品質は、7項目の観点から評価されます。基本的な豆知識として、大まかにでも覚えておいて下さい。

出典：tanabeperl-アヤコ真珠の色の違いより


第1に、「巻き」です。
これは、核の上に何層にも巻き付けられる炭酸カルシュウムの結晶層のことで、美しさだけでなく耐久性の観点からも、厚みのあるものが良質となります。
第2に、「テリ」です。
これは、光り輝く強さのことで、表面反射だけでなく、内部に透過してから内部から反射して来る光も加わって、深みのある輝きを良しとします。
第3に、「色」です。
あこやの場合、黄色、白、グレー、の3種類に大別されますが、色による決まったランクはなく、区別があるだけです。

出典：tanabeperl-アヤコ真珠の色の違いより


第4に、「傷」です。
シミや凹凸のような傷のないものが良質です。
第5は、「形」です。真円に近い球形を良しとします。
第6に、「サイズ」です。
大きいものほど高い評価となります。
第7に、「連相」です。
これは、ネックレスにした時、色、テリ、サイズ、などが揃っていることを言います。