ベトナム中南部バンフォン湾の真珠養殖場を見学しました。
先日訪れたベトナムの中南部に位置する真珠養殖場です。
中南部バンフォン湾の真珠養殖場ロングラインと呼ばれるロープを張った筏。真珠を抱いたアコヤガイが吊られています。黄色はこの会社のコーポレートカラーみたいです。
アコヤガイの稚貝
アコヤガイ稚貝
近くにアコヤガイを採苗できる業者があり、3か月毎くらいのペースで購入しているようです。
日本では時季外れの採苗はきちんと育つか不安になるものですが、ここは日本のようにはっきりした四季はなく雨季と乾季だけ。特に産卵時期があるわけでもないので問題にならないのでしょう。
抑制貝
抑制貝のチェック中挿核作業のためにカゴに詰めてある貝。
穴が少ない籠に入れて水流を止めることで餌を減らし、貝の活動を抑制します。手術しやすい状態にするためです。この作業を仕立てといい、この貝を抑制貝と呼んでいます。
この写真の貝は7匁(約26g)です。日本の真珠養殖では尺貫法でアコヤガイの大きさ(重さ)を呼ぶのです。
年齢は1歳半くらいではないでしょうか。かなり若いです。
日本の養殖場ならば最低でも11匁(約41g)に挿核したいところですが。
抑制状態はかなり強めの仕立てになってました。
強めの仕立ては巻き(真珠層の厚み)は良いが小さなキズが多いと言われます。どんな真珠ができてくるでしょう。
試験剥き
試験剥きをしていただきました。貝をあけて真珠の成長具合を確認します。
挿核して2か月くらい。しっかり巻いています。