ダイヤモンド鑑定偽装?!一連の話題
5月15日に
こんなニュースが飛び込んできました。
ダイヤモンドの評価を巡り、大手鑑定会社「全国宝石学協会(全宝協)」が、かさ上げ鑑定をしていたとの疑いが明らかになった。
(略)
全宝協側は「許容範囲の修正」と主張するが、統一基準を定めた業界団体や外部に報告せずに独断で「修正」した経緯は不透明感がぬぐえない。
続報の5月18日のニュースは
ダイヤモンドの鑑定を巡り、「全国宝石学協会」(全宝協、東京都台東区)がダイヤモンドをかさ上げ鑑定していたとされる問題で、直嶋正行経済産業相は18日、閣議後会見で
「そのような事実があったのかどうか調査している」「鑑定は民間機関が米国の評価基準に基づいて行っているということで、経産省が(鑑定を)直接指導しているわけではない。しかし、事実ならば何らかのことを考えないといけない」
ダイヤモンドのカラーの鑑定を一ランク上に修正していたという偽装です。
偽装という言葉ではなくかさ上げ鑑定と記事中では書いてますが・・・・。
記事中にもあるように、日本のダイヤモンドの鑑定は民間機関が行っています。(真珠の鑑別も民間機関です。)
この記事をうけて
真珠のプロ:店長くぼた(知っときゃ得する宝石屋) というブログでは
緊急!ダイヤモンドを購入した人・・全て必読!!
として
事の真偽は一概には言いきれませんが、何が問題かというと、
ダイヤモンドの鑑定は、宝石中唯一、世界中でデファクトスタンダードと
呼んでも良い“統一基準(GIA )”を持っているもの。
そのダイヤモンドですら、このような事(すなわち判定基準のズレ)が起こりうるという事態は
この宝飾業界の信用問題を揺るがす、本当に大きな問題です。ましてや、真珠も含め、統一的な鑑定基準を持たないそのほかの全ての宝石は、
もはや信頼できるジュエラーを信頼するほかない・・
または自分の目を肥やして比較検討するほかない・・
といっても過言でないほどのもの。
(略)
と書かれています。
ほんとに、信用と宝石について、考え込んでしまいますね。
また glad オーナーさんのblogでは
2010.05.17 Monday
(略)
鑑定機関が営利目的の会社である以上、どこの鑑定機関でも、こうした偽装問題はおこりうる可能性があります。
鑑定書だけを、頼りに販売するのではなく、自分が綺麗だと思ったダイヤが一番です。鑑定書を頼りすぎるのは、成績表だけで、人を判断するのと同じだと私は考えます。成績表にはでない、いいこと、悪いこと。いっぱいあると思います。
小売店さまも、鑑定書だけでなく、自分の目で見て、お客様にそのダイヤモンドの長所、短所を説明してから、御客様にご購入していただければ、鑑定書の問題が起こっても、あまり、深刻な問題にならないと考えています。パールも同じで花珠鑑別を頼らず、綺麗な真珠をお勧めするほうが、御客様のためだと思います。
author: 武貞佳寿彦
ほとんど、引用してしまいましたが、
お客さん「自分が綺麗だと思った」ものを買う。
お店側「花珠鑑別を頼らず、綺麗な真珠をお勧めする」
まったくその通りだと思います。
ナカミチ/nakamiti
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