インドの山奥で淡水真珠養殖
ヒマーチャルの真珠 という記事がありました。 インドで淡水真珠の養殖というsanchaiさんのブログ記事 です。
こんなことを書くと妻に笑われそうだが、僕は真珠は全て海で養殖されているものと思い込んでいた。だから、インドの内陸、ヒマラヤの山間地にあるヒマーチャル・プラデシュ(HP)州で真珠が養殖されているという雑誌の記事を見かけた時、えらく驚いてしまった。隔週刊のインドの環境啓蒙雑誌『Down To Earth』の11月1-15日号に掲載された「貝の命(Shell life)」(Ravleen Kaur記者)というタイトルの記事で、HP州の山奥の農家が自宅の裏山にある池で真珠を発見したとある。 http://sanchai-documents.blog.so-net.ne.jp/2009-11-10-1
すごく詳しく日本語で紹介されていて、参考になりますね。sanchaiさん、ありがとうございます。
私も驚きました。インドの山奥で・・・。
淡水真珠といえば、真珠養殖が確立される前の真珠といえば、けっこう淡水から採れる真珠も多かったのですよね。
淡水真珠で、ブランド化した有名産地といえば、日本だと琵琶湖、アメリカだとミシシッピでしょうか。 今は一大産地は中国ですけど、地名を冠したブランドとしては認知されていないですね。
英語の元ニュース記事はここ。Down To Earthのサイトです。
www.downtoearth.org.in/pearl_harbour.asp
やはり、このブログで紹介するなら、挿核風景でしょう。確認してるだけ?
挿核用器具(開口器と貝台)のオリジナルは日本ですよね。 さすが、どこの国に行っても形は同じ。日本の技術もまわりまわって、とうとうインドまで。
まだまだ農村の貧困が問題となっているインドで、こうしたサクセスストーリーに遭遇すると、心が温まるような気がする。真珠だったら今のインドの成長を牽引している都市の中産階級が最も大きな顧客となり得るため、市場拡大の可能性がかなり高い。最近ではBOP(Bottom of the Pyramid)といって、最底辺の貧困層の消費者を相手にしてビジネス展開することが結局はこうした貧困層の生活改善に繋がるとの考え方が注目されているが、貧困層を消費者と見立てているその考え方に多少の違和感を感じていた。むしろ、BOPを生産者と見立ててピラミッドの上位に位置する中高所得者層に安定的に買ってもらえるものをいかに作るかという考え方があってもいいように僕は思っている。真珠なんてかなりポテンシャルが高そうだ。フェアトレードなんかも同じような発想だとも思うが、フェアトレードの最大の課題はリピーターをどうマーケットに惹きつけるかである。真珠なら放っておいてもリピーターが集まるので安定的な需要が期待できそうだ。
日本のような先進国では、なかなか、この記事のような素朴な悠長な真珠養殖のやり方では難しいのです。 淡水真珠には中国という世界一の産地がありますし。
中国の場合は、儲かるからと、どんどん参入して、今は供給過剰なんだとも聞きます。(ちなみに、現在の淡水真珠の母貝の主流はヒレイケチョウ貝です。)
しかし 真珠養殖というとイメージが良いですから、フェアトレードのような考え方はいいでしょうね。
パールミュージックブログ ナカミチ