琵琶湖淡水真珠の採算がとれるわけもなく。
先週のニュース。
淡水真珠復活を断念 養殖実験、今年度で終了 「平湖」水質改善も採算面厳しく
滋賀県草津市は琵琶湖の内湖の一つ「平湖(ひらこ)」(同市志那町)で2012年度から続けてきた「淡水真珠」の養殖実験を、今年度で終了する方針を決めた。淡水真珠の一大拠点だった平湖での養殖は、水質の悪化や外国産の安価な真珠の台頭などで衰退。水質環境の改善と産地復活を目指してきたが、採算面をクリアすることができず、幕を閉じることになった。
そもそも、淡水真珠の生産で採算が取れるはずがないことは関係者なら分かっていたと思う。
そもそも養殖実験というような小規模の生産量で安価な中国産(記事では外国産となっている)に勝てるはずはない。
それならば、付加価値をつけなければいけない。
手っ取り早いのは有核真珠だと思う。アコヤ真珠に匹敵する丸い真珠が生産できれば淡水真珠の価格があがる。旧来の淡水真珠は核(貝殻を丸く削ったもの)を使わないが、核を使う有核淡水真珠は既にベトナムや中国で生産されているのだ。
しかし有核の生産を試みた形跡はなく、記事の写真をみると昔ながらの淡水真珠だ。
昔の真珠養殖を復活させたところで採算がとれるはずはない。
環境対策の予算があって淡水真珠養殖を絡めてみたということだったのだろう。
「復活」とか「環境」とかイメージは良いから。