Shells, not pearls。アボリジナル文化は真珠ではなく貝殻。

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ブルース・チャトウィンが書いた、オーストラリアを舞台とした旅の物語“ソングライン”にこういう場面がある。

 アレックスがティモール海で採れた真珠貝のペンダントを持っていることは、ロルフから聞いて知っていた。それは大昔からオーストラリアじゅうで取引されてきた品で、雨乞いの儀式で使われるらしい。 アレックスのペンダントはこの年、明らかにその本領を発揮していた。そのとき、アレックスは僕たちの前で急に、コートのボタンのあいだから手を入れ、紐で吊したそのペンダントを引っ張り出したのだっ た。 ペンダントには ジグザグにうねった模様が刻まれ、赤い顔料が塗ってあっ た。アレックスはそれを、脚のあいだにぶらさげていたようだ。 (ソングライン より)

 

ABCニュースの記事に、この真珠貝のペンダントの話題がでていた。

Shells, not pearls, were the real prize in traditional Aboriginal culture

見出しの一部、“Shells, not pearls,”真珠でなく、貝殻とある。

アボリジナル(オーストラリア先住民)の伝統文化では、真珠より貝殻がPrize(賞・褒美)だったという。

PHOTO: This riji (shaped and carved pearl shell) was crafted by Bardi man Bruce Wiggan. (Supplied: Art House Broome)

真珠貝の貝殻からできているrijiとは?

https://en.wikipedia.org/wiki/Rijiから

Rijiは、オーストラリアの北西部、現在のブルーム付近で、アボリジニの男性が伝統的に身に着けている真珠の殻です。(略)Rijisは腰布のよ​​うな陰部の覆いとして身に着けられていて、腰の周りのベルトやバンドからのひもでつながれていました。最高度の儀式を授かった男性だけが伝統的にそれらを身に着けることができました。

(https://en.wikipedia.org/wiki/Riji google翻訳)

 

オーストラリアのあちこちの考古学的遺跡からRijiは見つかっているが、

さて真珠はどうだったのか?。

「我々はオーストラリアで唯一の年代測定された真珠を知っています」とカー​​ソン氏。「小さい、小さいPinctada albina(アコヤガイの一種)の真珠 - それは直径約5ミリメートルの真珠です。」

この真珠は北キンバリーの沿岸の岩石住居の2000年前の時代に捨てられた貝殻の層で発見されました。(Shells, not pearls, were the real prize in traditional Aboriginal cultureより google翻訳)

 

唯一見つかっているのがこの2000年前の真珠↓。

 

This pearl from the Kimberley is 2,000 years old.

見つかった場所は貝殻のゴミの層。

貝を食べてる途中に吐き出したのだろう、とカーソン氏の言葉はかなりそっけない。

とにかくオーストラリア先住民にとっては“Shells, not pearls,”だったということだ。

 

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