違いが分かりにくいダイヤとキュービックジルコニア
パッと見ただけではなかなか違いの分からないダイヤモンドとキュービックジルコニア。普通には見分けられないのでしょうか??
ダイヤとキュービックジルコニアは、似たような形にカットされた宝石なので見ただけでは識別しにくいものです。
では、どのような違いがあるかと言うと、どちらの宝石も主にアクセサリーに使用されますが、ダイヤとキュービックジルコニアは価格に大きな差があります。
キュービックジルコニアの約100~500倍の価格が付くのがダイヤで、キュービックジルコニアは比較的安価でお手頃な価格で手に入れることができる宝石です。
そもそもダイヤは成分は炭素だけの元素鉱物に分類される天然石であり、鉱山などで採掘作業を行った後、不要鉱物を分離してダイヤを回収するので手間も時間もかかります。
一方、キュービックジルコニアは人工的に作られた宝石で、酸化ジルコニウムに酸化イットリウムなどを付け加えたもので、成分が全く異なるものです。
どちらも非常に硬く、屈折率が高いため見た目や色が似ていますが、実は簡単に見分ける方法があります。
ダイヤは息を吹きかけてもすぐにくもりが取れ、キュービックジルコニアは逆にくもりがなかなか取れません。
また、紙に書いた線の上に宝石を載せて透かして見ると、ダイヤは線を確認できませんが、キュービックジルコニアは線の確認することができます。
さらに、ダイヤとキュービックジルコニアからは分散された光が出てその光が虹色に見えますが、ダイヤよりもキュービックジルコニアの方が強い光を放ちます。
その他、ルーペでカット面を見るとダイヤは硬度が高いためカット面が鋭くくっきりしていますが、キュービックジルコニアはダイヤ程の硬度は持たないためカット面に鋭さがありません。
また、ダイヤはカラット単位や色、透明度や研磨された状態などで価格が決まりますが、キュービックジルコニアは、宝石一粒の直径サイズで価格が決まります。
天然石と人工石という違いや価格の違いはありますが、ダイヤの輝きもさることながらキュービックジルコニアの方がキラキラして見えるなど、どちらにも各々の良さがある宝石です。
ここぞ!という時にはダイヤ、普段使いにはキュービックジルコニアなど、使用目的などでそれぞれの宝石を選んでみてはいかがでしょうか。