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オーストラリア真珠産業をマリン・スチュワードシップ・カウンシル(MSC)が持続可能と認定。世界初。

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オーストラリア真珠産業がマリン・スチュワードシップ・カウンシルに承認されたというニュースがありました。 真珠産業は世界初とか。

 この聞きなれないマリン・スチュワードシップ・カウンシル(MSC)。

「MSCは持続可能な漁業の推進を目的として1997年に設立された国際非営利団体。独立した第三者機関による審査を行い、基準を満たした会社や団体に認証とエコラベルを与える活動を行っている。」ということです。

南洋真珠を貝から取り出す http://www.abc.net.au/news/rural/2017-09-06/australian-pearls-gain-msc-certification-for-sustainability/8879178

Australian pearl industry certified sustainable by Marine Stewardship Council
ABC Online-Sep 6, 2017

同ニュースの日本語版。

世界初のMSC認証真珠貝漁業が誕生

2017年09月06日
オーストラリア真珠生産者協会(PPA)は、この度、真珠貝漁業としては世界初となるMSC認証を取得し、持続可能な漁業を推進する上で画期的な成果を上げることに成功しました。18ヶ月に及ぶ認証審査を行ったのは独立第三者認証機関のSCS グローバル・サービスです。

PPAの執行役員、アーロン・アーヴィング氏は次のように述べました。「オーストラリアでは、半世紀以上前から真珠貝の生産が行われています。その間私たちが常に中心に据えていたのが、海洋管理と持続可能性です。この度、MSC認証を取得したことで、私たちの持続可能性への取り組みを実証できるようになりました。科学的根拠に則った漁業管理の規準として世界で最も信頼され認知されているMSC規準の審査を受けて、認証を取得することができたのです。」

(略)

MSCオセアニア地域担当プログラム・ディレクターのアン・ガブリエルは今回の快挙について次のようにコメントしています。「西オーストラリアは、世界初の快挙を成し遂げることに成功しました。MSCにとっても前例のない認証真珠貝漁業の誕生です。地域の主要市場に出荷される真珠貝のむき身だけにとどまらず、真珠層および真珠についてもMSC『海のエコラベル』が表示されるようになることを期待しています。」

 

認証を受けたのは、真珠貝(むき身、貝柱も?)で、まだ真珠製品についてはエコラベルがつかないようです。

 

海のエコラベルというのはこれ。日本版のラベルです。

MSC 海のエコラベル

海のエコラベル「MSC(Marine Stewardship Council、海洋管理協議会)」の青いマークのついた水産物をご覧になったことはありますか? このマークはいつまでも魚を食べ続けることができるように、海洋の自然環境や水産資源を守って獲られた水産物(シーフード)に与えられる認証エコラベルです。

 WWFのサイトより MSCについて

海洋の自然環境や水産資源を守って獲られた水産物(シーフード)に与えられる認証エコラベルだとありますね。認証の想定はシーフードで、真珠は視野にはいってないようです。今回のニュースで真珠貝漁業は世界初ということですから、当たり前ですけど。

この認証の記事を読んで思ったのですが、最近の日本の真珠製品は伊勢志摩産・愛媛産などの産地ブランドで盛り上げようとしています。しかし、産地の品質だけを誇るのではなく「ウチの地域の真珠養殖は特別に海洋環境に配慮しているよ」という方向もあるのかもしれません。

 

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