今の真珠貝の種苗はこうなってるの⁈LEDとかアブダビとか。
TASAKIの養殖場を見学したレポートがSPURというファッション雑誌のサイトにありました。
長崎の九十九島にあるTASAKIの養殖場に行った時のレポートのようです。
たいていの養殖場レポートは挿核風景や真珠筏での作業風景が多く、採苗施設にについて紹介されることがないので、興味深く読みました。
TASAKIの採苗室フェリーを降りてすぐ案内されたのは、PerfumeのPVにでも出てきそうなテクノ空間。ここは赤ちゃん貝を育成するラボの一室です。写真は稚貝のエサである植物性プランクトンの培養ルーム。LEDの波長で光合成を促し、稚貝の成長段階に合わせて濃度をアップしています。ラボでは父母貝の掛け合わせも研究中。例えばおなじアコヤ貝でも、生命力の強いアブダビ生まれときれいな和貝を結婚させ、「強く美しい」子どもを誕生させるとか。風光明媚な世界に突如カットインするSF的要素。プラバル*も潜在的に影響されたに違いありません。(後略)
*記事中のブラバルとはTASAKIのクリエイティブ・ディレクターのプラバル・グルン(Prabal Gurung)のこと。
今はプランクトンの培養にLEDを使ってるんですね。
そして、私が注目したのは中東のアブダビと日本アコヤとをかけ合わせた貝を使ってるということ。 ベトナムの貝と日本のアコヤガイとを掛け合わせる話は聞いたことがあるのですが、アブダビのアコヤガイは初耳でした。空輸するにも中東遠いよ。さすがTASAKIです。
アブダビの固定種と日本の固定種を掛け合わせた交雑種第一世代(F1)を母貝に使用しているのでしょうか。どういう性質なんだろう。気になるなあ。
20年前頃、真珠養殖でF1のアコヤガイが持てはやされた事がありました。当時はF1というのはブランド名のような扱いで、第一世代という本来の意味も特に気にせず、親貝の出生や性質のことを気にしているわけでもなく、とにかく斃死が少なく真珠の巻きがよければ、という事で使っていました。(生まれは秘密だったのかもしれませんね。)
今の一般の真珠業者はどういう母貝を使っているのでしょうか?
ランキング参加中。