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ミキモトの多機能ジュエリー「矢車」を見たい。多機能を盛り込んでしまう感覚は日本の伝統?

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 2018年1月25日から”ミキモトのアーカイブジュエリー 帯留「矢車」を銀座4丁目本店にて特別に展示”というニュースが出てます。

ミキモトのアーカイブジュエリー 帯留「矢車」を 銀座4丁目本店にて特別に展示

2018年1月

株式会社ミキモト(東京都中央区銀座 代表取締役社長 吉田 均)は、1893年(明治26年)に創業者である御木本幸吉が世界で初めて真珠の養殖に成功してから125周年を迎えます。これを記念した新作ジュエリーコレクション「YAGURUMA」を1月25日より発売するにあたり、2018年1月25日(木)から2月4日(日)まで、アーカイブジュエリーである帯留「矢車」を、ミキモト銀座4丁目本店で特別に展示いたします。
(略)

「矢車」は1937年(昭和12年)にパリで開催された万国博覧会に出品されたジュエリーです。

「ジュエリー言語学 桃澤敏幸著」という本に、「矢車」について山岸昇司氏の文章が掲載されてます。ミキモト横浜店に展示された時の見聞のようです。

 会社サイトに掲載された文章のようですが、現在は閉鎖されたようで原文にあたることができませんでした。
現在の山岸昇司氏の個人ブログは”1級ジュエリーコーディネーターと港の鴎となっています。

(略)  万博の後行方不明となり1989年のニューヨークのサザビーズオークションに現れ日本に帰ってきた伝説のジュエリーです。ミキモト横浜店の奥でガードマンにまもられてそれはありました。中央に8.75mmの真珠がはいっています。
 貝の改良と技術の進歩で今でこそ9mm珠のアコヤ貝真珠は珍しくありませんが当時この大きさの丸い真珠は本当に珍品であったことでしょう。その珠は肌はあれているものの色はクリームのかんでいない白、テリの良い巻きのある珠です。このジュエリーができた時の御木本翁のお気持ちはいかほどのものであったでしょうか。
(ワコー宝飾・山岸昇司)

「この大きさの丸い真珠は本当に珍品」という表現があります。当時の養殖真珠で8.75mmはかなりの特大です。7mmもあれば十分に大珠と呼んでいたらしいのです。

 また、巻きのある珠とあります。今でこそ1~2年の養殖期間で大珠の真珠をつくりますが、当時はもっと長い期間をかけて養殖したでしょうから巻きは厚いはずですね。

「矢車」の展示。東京にいれば見に行くのですが。

 

「矢車」ミキモト装身具のサイトにある説明を紹介します。

http://www.mikimoto-jf.co.jp/collection/pinwheel.htm

1937年(昭和12年)、パリで開催された万国博覧会に出品された帯留「矢車」は、日本の近代ジュエリー史に名を残す逸品といえる多機能ジュエリーである。
デザインは当時流行していたアールデコ様式、真珠やダイアモンドの他にサファイア、エメラルドを使用し、ミキモトならではの伝統的な技法を施している。

多機能ジュエリー「矢車」(画像 ミキモト)

どうして多機能ジュエリーと呼ぶかといえば、分解して組み立て直すことで様々なジュエリーに変身するからです。

美しい纏まりを見せるこの帯留めは、付属の部品を専用ドライバーで組み替えることにより12通りの使い分けができる設計になっており、ブローチ、指輪、髪飾りなどに変化していく。

分解すると、、。

矢車の分解写真。(画像 ミキモト)

 専用ドライバーで組み替えるって、なかなか魅惑的なガジエットです。こういう仕組み、男子なら絶対好きですね。分解して、いろいろと組み立ててみたくなる。この、つい盛り込んでしまう感覚。確かにこれは日本の伝統かも。

 トランスフォーメーションされた各ジュエリーの写真はミキモトミュージアムのサイトで見ることができますので、リンクを置いておきます。 http://www.mikimoto-pearl-museum.co.jp/

 

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