香港「Japan Pearl Seminar」講座の質疑応答が興味深い。
西日本豪雨により被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
6月23日の香港ジュエリー&ジェムフェアで中国人向けにセミナーが開かれたようでその詳細が日本真珠振興会サイトにアップされています。
2018年6月23日 香港ジュエリー&ジェムフェア2018「Japan Pearl Seminar」
講座終了後の質疑応答の部分が興味深かったので抜粋して紹介します。
Q1.真多麻の価格が上がっているのは何故か?
A.真多麻とは日本の真珠科学研究所と言う所が、アコヤ真珠*ネチュラルブルーを表す鑑別書の為に作った造語。我々は鑑別書に頼ることは奨励していない。価格の上昇については中国の需要増と言うほか無い。(*ネチュラルブルー→原文ママ)
ホワイトピンクが持て囃される日本で「こんなグレーな色の真珠もありますよ」という事で仕掛けたのが「真多麻(まだま)」だと記憶しています。その「真多麻」、中国で人気がでているんですね。真珠の好みが多様化してきたんでしょうか。
ところで「鑑別書に頼ることは奨励していない」のは日本の花珠鑑別書にも跳ね返ってくる話で、、、。
Q2.日本の真珠に福島の原発事故の影響はないのか?
A.日本産アコヤ真珠の養殖場は日本の西側に集中している。原発事故のあった福島からは1000km以上離れている事、また、潮流が西から東に流れていることから影響はない。
海外では今でもこういう心配をしているということに驚きです。そもそも真珠に原発事故の影響なんか関係ないと思う。
Q5.日本のアコヤと中国アコヤをどのように見分けるのか?
A.低級品について判別は難しい。但し、大量になると日本産の真珠層の透明度が高いことから判別できるが100%言い切ることは出来ない。
「100%言い切ることは出来ない。」という回答。結局は品質の問題で、良い品質のアコヤ真珠が生産されたら見分けられないということだと思います。
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