奈良の飛鳥寺からでた真珠は国内の寺での出土品としては最古らしい。
飛鳥寺での約60年前の出土 真珠と確認 国内最古
というニュース。
「国内最古」と煽り気味の見出しですが、本文を読むと「国内の寺で見つかった埋納品としては最も古い」とあります。
国内の寺で見つかっ真珠(http://www3.nhk.or.jp/news/)いままでも国内のお寺で真珠が見つかっているのですが、その中で一番古いということです。
古墳以後の真珠遺物は大半には奈良のお寺にあるのです。 何故大半が奈良のお寺にあるのかと言うと、奈良のお寺は古く、そこには仏塔があるからです。
仏塔とはそもそも仏舎利=お釈迦様の遺体・遺骨を納めたものですが、
”宝石、経文、高僧の遺骨などを、しかるべき読経などをしたうえで仏舎利とみなすようになった(wikipedia仏塔より)”
奈良の古いお寺の仏塔には、仏舎利として真珠が収められているということが多いのですね。
ちなみに日本で一番古いのは福井県の縄文遺跡、鳥浜貝塚から見つかった縄文真珠(トリハマパール)かと思われます。
日本最古の本格的な寺、奈良県明日香村の「飛鳥寺」で、およそ60年前に行われた発掘調査で真珠が出土したことが、奈良文化財研究所の最新の分析で確認されました。国内の寺で出土した真珠としては最も古いということです。
確認された真珠は、6世紀末に建立された日本最古の本格的な寺、奈良県明日香村の「飛鳥寺」の境内で、およそ60年前、塔の跡の発掘調査が行われた際に出土しました。
直径1.5ミリから2ミリほどの大きさで14個あり、真ん中には小さな穴が開けられています。ガラス玉や武具などとともに出土しましたが、傷みが激しく、これまで材質はわかっていませんでした。
そこで、奈良文化財研究所の田村朋美研究員などがX線を使うなど、最新の方法で分析した結果、主な成分が炭酸カルシウムで何層も重なってできていることなどがわかり、真珠と確認されたということです。
真珠は仏教の世界では七つの宝、「七宝」の1つとされ、金や銀と並ぶ貴重なものとして珍重されてきましたが、国内の寺で見つかった埋納品としては最も古いということです。http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170703/k10011040441000.html