真珠の珠に加える加工のメリット、デメリットについて
実は今、市場に出ている真珠のほとんどは何らかの加工が施されているものだって知っていましたか?”加工”というとどことなく悪いイメージもありますが、そんなことは決して無いんです。
冠婚葬祭などにも幅広く使うことができ、
「月のしずく」や「人魚の涙」とも呼ばれ、日本人にも身近な宝石である真珠。
6月の誕生石としても有名で、ジュエリーショップなどで目にする機会も多いと思います。
実はこの真珠、採取された時点で何も加工の必要ないものは全体の10%以下であり、
残りは何らかの加工を施す必要があるものです。
さらに、全体の20%はどのように加工しても、真珠としての商品価値を持たないとされています。
今回は、そんな真珠の加工のメリット、デメリットについてお話していきましょう。
真珠の加工にはどんなものがあるの?
真珠の加工には、染み抜きや漂白、染色、研磨など様々な種類があり、
これらの加工は国際的にも黙認されています。
加工を施す理由としては、真珠の輝きを引き出し、さらにその輝きを長続きさせることがあげられます。
これらの点が、そのまま真珠の加工のメリットと言えます。
真珠の輝きは永遠ではありません。
また一度表面が退色してしまったり、ボロボロになってしまうと、もう二度と輝きは戻ってきません。
同じ条件の真珠であれば、加工をしてあるものの方が、してないものに比べて退色しにくいといわれています。
この加工があるからこそ、母親から娘へ、娘から孫へと受け継ぐ輝きを保つことができるのです。
もちろんいいことばかりではない…
次に、真珠の加工のデメリットについてですが、加工の過程で真珠に傷がついてしまう場合が
あることや、漂白をすれば多少の真珠層の破壊や劣化が起こるということです。
加工によりできた傷は、経年劣化が早くなってしまうというデメリットとなります。
このような加工によりできた傷は、商品の価値を下げるため、
ブランド真珠に使われることはありませんが、お買い得な真珠として小売店で販売されることもあるようです。
以上、真珠の加工のメリット、デメリットについてお話してきましたが、
これらのメリット、デメリットを知った上で真珠を見つめると、その輝きがさらに尊く感じられるかもしれません。