真珠浜揚げ季節がはじまります。愛媛県宇和島で真珠品評会。それペルルヌーボー?
11月19日、愛媛県宇和島で真珠の品評会があったというニュース。そういえばその二日前の17日はボジョレーヌーボーの解禁日でもありました。
いきなりワインの話を出てきたのはなぜかというと。
ボジョレーヌーボー → その年に収穫されたぶどうの良し悪しを確認する為の試飲酒
浜揚真珠品評会 → その年に収穫(浜揚)される真珠の良し悪しを確認する為の品評会
近い!!!浜揚真珠品評会はボジョレーヌーボーの試飲みたいなもの。
つまりperle nouveauペルル・ヌーボー。(思いつきです。こんな用語はありません。)
浜揚げと呼ばれる真珠の収穫は12月から本格化。
出来栄えを確かめるために、11月中旬に品評会が開かれる。
今年の真珠の出来栄えは 宇和島で品評会、入賞15点決まる 愛媛
全国屈指の真珠生産量を誇る愛媛県宇和島市で、宇和海産真珠の出来栄えを競う「第38回愛媛県浜揚真珠品評会」(県漁連など主催)が開かれ、農林水産大臣賞に同市津島町北灘の真珠養殖会社「細川真珠」が選ばれた。
(略)
http://www.sankei.com/region/news/161119/rgn1611190042-n1.html
今年の真珠の(宇和島の)入札会は12月12日から。
12月の浜揚げは「越物(こしもの)」と呼ばれる1年半以上養殖したものが主になり、それ以外の「当年物」は年を越して1月に浜揚げをすることが多いです。
(相場が下がらなければ)少しでも真珠を巻かせたいという心理が働きます。
上記の記事によれば品評会の審査委員長を務めた金尾聡志・県水産研究センター長は、
「エサの状態が良く、昨年より巻きや光沢がいい。浜揚げに期待したい」
とコメント。今年は高水温だったけれど、多くアコヤガイのエサとなるプランクトンが豊富だったようです。
さて、ボジョレーヌーボーも毎年講評がでるじゃないですか。
真珠品評会で過去どんな講評が出たのだろうか?ということで、調べてみた。(いずれも愛媛新聞の記事より抜粋)
2012年
「夏場の水温上昇や赤潮が原因で傷がみられるものが多いが、全体的にサイズは例年よりも大きいと評価された。」
2013年
「夏場の水温がこの20年で最低で、アコヤ貝には好条件だった。各業者の努力もうかがえ、色目と巻きの良い愛媛らしい真珠に仕上がっている」
2014年
「飛び抜けたものはなかったが、平均的に品質が良く愛媛らしい出来だ。当年物(養殖1年未満)はまだ浜揚げまで時間があるので、今後の巻きに期待したい」
2015年
「当年物(養殖1年未満)は昨年と比べ巻きなどが良い」と評価。「浜揚げまで時間があるので、これから良い玉に仕上がってくるだろうと期待している」。
2013年
「夏場の水温がこの20年で最低で、アコヤ貝には好条件だった。各業者の努力もうかがえ、色目と巻きの良い愛媛らしい真珠に仕上がっている」
2003年のボジョレーヌーボーの評価のような
「過去100年で最高」
というような浜揚真珠品評会の講評をいつか聞きたいものですが。