伊勢志摩の真珠祭り
真珠祭りが今年も開催されたというニュースがあった。
オーストラリアのブルームで行われるシンジュマツリ(shinjumatsuri参照)ではなく。伊勢志摩の真珠祭りである。誰も間違えないとは思うけど。
真珠 英虞湾に放ち供養
伊勢志摩サミットが開かれた志摩市阿児町神明の賢島で22日、「第66回真珠祭」が開かれた。
養殖業者らが約6万粒の真珠などを英虞湾に放って、真珠の母貝であるアコヤガイを供養するとともに、真珠養殖の振興を祈願した。
YOMOURI ONLINE
何故、毎年10月22日なのか?というのは三重県志摩市観光協会の案内のどこにも書いていない。気になる。なぜなんだろう。
供養が行われた円山公園には、真珠のモニュメントと真円真珠(貝殻にくっついていない球形の真珠)の発明者である西川藤吉と見瀬辰平、両氏の名前、その名前に挟まれて御木本幸吉翁、計3名の名前が書かれた頌徳碑が立っている。これは2008年に真円真珠発明100周年 を記念して移設されたものだという。(画像 神明真珠養殖漁業組合サイトより)
円山公園の頌徳碑
真円真珠の発明者ということで西川・見瀬の2名だけでもいいんじゃないかなあ。
西川・見瀬の二人にはもっと有名になってほしいと研究者・技術者びいきの私は思うところなのだ。
御木本幸吉が真円真珠の発明者だと思っている人は多いが、初めて真珠養殖業を創業した人という方が正しいと思う。
御木本幸吉をアントレプレナーと表現しているブログがあって、確かに御木本幸吉がベンチャー企業の創業者だったと想像するとしっくりくる。
ニュースではこういうくだりがある。
賢島港では、純白のドレスに真珠のアクセサリーを身に着けた「ミス伊勢志摩」の3人らが、アコヤガイ約100個と真珠約6万粒を海に放った。
真珠を海に放つのは、御木本幸吉が高品質の養殖真珠をアピールするために低品質な真珠を廃棄した、という有名エピソードを踏襲しているのかもしれない。
と思ったけど全然関係ないのかも。
しかし、2016年のこのイベント。ネット上の情報の少ないこと、少ないこと。
”真珠養殖界の振興を祈願するイベント”であるらしいので。
ブルームのシンジュマツリに負けないでほしい。