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宇和島で真珠核入れ最盛期のニュース。宇和島市における真珠養殖業の存続形態とは。

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愛媛県宇和島で真珠核入れ最盛期というニュースが流れてきました。 生産量日本一 宇和島で真珠核入れ最盛期(愛媛県)

 宇和島市三浦西の毛利典貞さんの作業場では毛利さんとその家族がアコヤ貝に直径7ミリほどの真珠の元になる核を慎重に入れていた。
 愛媛県は宇和海沿岸でおよそ250軒の業者が真珠を養殖し、昨年度の販売額はおよそ59億5000万円と12年連続で全国一位となっている。
 毛利さんによると今シーズンは冬場の海水温が低かったことから、アコヤ貝のへい死が例年より多かったという。

愛媛県の昨年度の販売額が59億5000万円。業者は250軒。

単純に割り算すると 59億5000万円/250軒=2380万円/軒 一軒あたり2380万円です。愛媛はがんばってるなあ。

◇その愛媛の現在の真珠養殖業者はどういう経営をしているのだろう?

 以下の論説をみつけました。要旨には「本稿は日本最大の真珠養殖業産地である愛媛県において、産業の縮小に直面する中、真珠養殖業がどのような対応の下で存続しているのかについて、宇和島漁協管轄内を事例として考察した。」とあります。

『愛媛大学社会共創学部紀要』 愛媛県宇和島市における真珠養殖業の存続形態-宇和島漁協管轄内を事例に-(PDF)

(前略) 一方で、1990年代後半からの産地縮小に対する危機感から、事業の継続を目指す真珠養殖業者やその関係者らは次第に連携を強め、勉強会など様々なかたちで情報交換を行い、新しい生産体制を構築した。このことは近年の麻酔処理技術の導入などにもつながり、生産性の効率化が進んだ。現在でも、複数の組織や真珠品評会の場などにおいて、情報共有や共同研究がなされており、産業全体としては徐々に縮小傾向にありながらも、高品質な真珠産地としての地位を確立するための努力がなされている。このことが真珠養殖業産地の存続に重要な役割を果たしていることが現地調査を通じて明らかになった。 (5.おわりに から抜粋)

 情報共有や共同研究が存続に重要な役割を果たしているとのこと。 この論説にも書かれているのですが、以前の真珠養殖業者は秘密主義で、勉強会などの情報交換はあまりしなかったんですよね。  聞き取り対象の養殖業経営者(宇和島市小池地区)の平均年齢が47.3歳というのも、想像してたのより若くて驚きでした。高齢化が進み60歳超えてるイメージでした。

とても興味深い論説なので、読み込んでから、また改めて感想を書いてみたいと思います。

 

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