決して偽物ではない合成ダイヤの魅力
今回も合成ダイヤモンドについてのお話。人工のダイヤである合成ダイヤモンドには、天然のものとは違った魅力があるのです。ただ「偽物」と括るにはもったいないのかも知れませんね。
ダイヤモンドを気軽に使用したいという願いが生んだ産物
天然のダイヤモンドは、どうしても入荷数が少ないため高価です。
しかし装飾品だけでなく用途の幅が広いため、そこで気軽に使用したいと生まれたのが合成ダイヤです。
合成ダイヤとはどんなものか
世の中に出回るダイヤモンドは大きく分けて、天然と模造そして合成の3つが存在します。
天然というのは、火山の熱によって
鉱石の中にある熱に弱い不純物が取り除かれることで透明な石として誕生したもので、
模造というのはガラスやプラスチックをダイヤモンド風に切り取って形作ったものです。
そして合成というのは、別名人工ダイヤモンドと言われるように人の手で一から作られたダイヤモンドです。
化学分析の技術が発達することによって、
ダイヤモンドの主成分や内部構造そして出来るまでの過程などが把握できるようになっています。
そこでダイヤモンドの主成分を自然界から簡単に手に入るものを入手し、
それ以外の物は近いものを人工的に生み出します。
そしてこれらの材料を、地中深くの高い圧力とマグマなどの高温など
地球内部での環境を模した装置を使用して作ります。
最近では炭素を主成分とするメタンガスを高温低圧環境を作り出す装置に入れて、
種結晶となるダイヤモンドの結晶板を作る方法というものが確立しています。
今後合成ダイヤがどうなっていくか
これまでダイヤモンドの硬度を使用して研磨していた企業にとって、
元々入荷量が少ないダイヤモンドの粉末を手に入れることは経済負担が大きかったのです。
しかし合成ダイヤの誕生によって、天然のダイヤモンドの硬度と変わらないものが
手に入るようになり経済負担が少なくなっています。
さらに合成といっても技術の進歩によって天然物の光度と変わらないものが誕生し、
現在では宝石店や時計などの装飾品店など合成ダイヤを使った商品を販売するようになっているほどです。
それゆえに天然と偽って合成ダイヤを使っているものを本物という業者も増えているため、
見分けるために合成ゆえの細かい違いを発見できる判別機器を作ったり、
あえてレーザーで合成と天然の違いが判る刻印を入れるように義務付けています。
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