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南洋白蝶真珠の浜揚げシーズン到来のオーストラリアの記事を読んで。またしてもアコヤガイ大量死について考えてしまう。

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オーストラリアでは今が真珠の浜揚げシーズンということで、ネットで真珠関連の記事を漁っていると養殖場の楽しそうな記事が目に付く。
Pearl farmers in WA's Kimberley bring shine back to Australian pearling industry

比べて、日本の真珠のニュースは何度も取り上げてるアコヤガイ大量死問題ばかりなのだ。

どうしても記事中のa mystery diseaseという語句に反応してしまう。 12年前に白蝶貝がa mystery disease=原因不明の病気になって、そこから立ち直ったというエピソードらしい。

Pearl farms face mysterious disease
Almost 12 years ago, a mystery disease led to widespread Pinctada maxima shell mortality, wiping out much of the hatchery stock and dramatically reducing the productivity of pearl

で。どう解決したのか?

The team at Cygnet Bay responded by trialling different ways of boosting production, including producing their own shell in a purpose-built hatchery.

「Cygnet Bayチ-ムは専用の種苗場で独自の貝を生産するなど、生産を高めるさまざまな方法を試してみました。(Google翻訳)」

様々な方法の詳細が気になる。日本のアコヤガイ復活へのなんらかのヒントは書かかれていないだろうかと。

(特に書かれてないみたい)

しかし、回復に6年かかったと。日本で6年かかると、これはキツイ。

アコヤガイの赤変病とは

 以前のエントリーでもアコヤガイの赤変病について触れたけど、10月4日の産経新聞にアコヤガイ大量死のニュースに関連して、過去の赤変病による大量死の事が書かれているので紹介。

記事中に8年とあるのは1996年のことだろう。

アコヤガイ大量死で真珠養殖ピンチ 季節外れの緊急対策へ

(略)愛媛県では過去も大量死に見舞われた。8年、宇和海のほぼ全域で、貝の身が赤く変色し、萎縮して死ぬ「赤変(せきへん)病」が発生。この影響で、11年の真珠生産量は5年前と比べて81%も減少した。

 この経験から、県水産研究所などは赤変病に耐性を持つ貝の人工種苗に取り組み、現在は真珠養殖に使われる貝はすべて耐性を持つ貝となった。

現在のアコヤガイも耐性を持つ貝に入れ替わってるとのことだ。(弱い貝が死んでしまったから自然に入れ替わるとは思うけど。)

そして今回の大量死。

 だが、再度の大量死が起きた。

 同センターの平田伸治センター長は「遺伝子レベルで調べ、赤変病の疑いはない」と話す。しかし、8年の赤変病がスピロヘータの一種が原因菌だったとの推定が出たのはごく最近で、20年以上もかかった(後略)

この記事を読んで初めて、原因菌が判明していたと知った。しかし原因菌確定まで20年かかったのか、、、。すっかり原因不明のままだと思ってた。繰り返すが20年かかったのか、、、。

産経の記事にある季節外れの緊急対策とは、死んでしまったアコヤガイ稚貝の数を補うために、秋にアコヤガイを生ませて数を手当てするということらしい。通常は春なのだけど、待てないので半年前倒しするということだ。

緊急策なので当然なのだが、これは自然のリズムに反しているわけで、ちゃんと強いアコヤガイに育つのだろうか?という疑念が私にはある。

流行りの言葉で言えば、それはサスティナブルなのか?ということなのだが。

 

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