
後継者育成へ真珠養殖塾開講だが。真珠養殖をしたければ海外に出なさい。
こんなニュースがあった。
真珠養殖の後継者不足が深刻な状況を打開しようと、若者に養殖作業を学んでもらう「みえ真珠塾」が18日、南伊勢町で開講した。(略)
伊勢志摩地域の真珠養殖業者は、一九九〇年ごろには千百戸だったのが、近年は約三百戸程度に減っている。(略)
県内は愛媛など他の産地と比べても家族経営が多く、県真珠養殖漁協の山口健司組合長は「今は子どもが継がないことが多く、五十代でも若手」と話す。真珠養殖は核入れなど特殊な技術が多く、親子や近くの先輩から後輩が技を伝えられてきた状況を変え、外の人材も就業できる環境をつくることが課題だった。
真珠養殖を子どもが継がないのは、ひとえに儲かる職業ではないからだ。今はアコヤ真珠の価格も下がり、昔のように大きく稼ぐこともできないし、自然災害や貝の大量死などリスクは高くなっている。資金を投下して真珠ができるまで数年かかるから資金効率も悪い。
そんなこんなで子供が跡を継がないのに、他所から後継者を呼んでこようなんてムシがいい話だと思う。
核入れ技術ばかりが強調されるが、核入れ技術自体はそれほど難しいというわけではない。
海の環境が良く健康な母貝がたくさんあることのほうがよっぽど重要なのである。(だから、今回のアコヤガイ大量死はとても大きな問題だと思う。)
日本のアコヤ真珠養殖を持続可能で儲かる事業にしなければ後継者は現れないだろう。
真珠塾は、県が真珠養殖漁協に呼び掛けて立ち上げ、第一弾として三日間の短期研修を企画した。ただ、三人程度を見込んでいた参加者は、三重大海洋生物資源学科二年の西昇太郎さん(20)だけ。
西君に言いたい。
日本の片隅で斜陽産業の後継者になる必要はない。
海外に目をむけなさいよ。
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