東京オリンピックと真珠
東京オリンピック。ミキモト真珠のサイトに、前回1964年の東京オリンピックについてこんな記述があります。
(略)当時は、日本の平和や高度経済成長の証でもあるこの一大イベントに日本中が沸き、海外から多くの観光客を迎えました。観光客を魅了したものは近代的な日本の姿だけではなく、伝統的な文化や美の世界でした。
https://www.mikimoto.com/jp/column/history/140314.htm
実はミキモトパールも海外のお客様から大変な人気を博しました。
銀座四丁目の御木本真珠店(ミキモト本店)ではオリンピックを記念する飾り付けがされ、店内ではアコヤ真珠の養殖を紹介する映像を流したり、真珠をふんだんに使用した工芸品を展示したりと、日本が誇る真珠の美や文化、歴史を深く、より広めようと積極的に取り組みました。当時は海外から多くの人々が本店を訪れ、オリンピックの選手村付近に臨時出店をした、という話も残っています。
1964年の御木本真珠店の五輪飾り付け
(画像 https://www.mikimoto.com/)
「日本が誇る真珠の美や文化、歴史を深く、より広めよう」と取り組んだとあります。そして、臨時出店までしたと書いてますからよく売れたんでしょうねえ。
6月1日にミキモト銀座4丁目本店がグランドオープンとか。2020年の東京オリンピックに向けて準備万端??と思われます。
こういうニュースも6月1日にでていました。
東京五輪メダルに真珠を 安倍首相「考えてみよう」
超党派の真珠振興議員連盟(会長・山本公一環境相)メンバーは1日、安倍晋三首相を官邸に訪ね、2020年の東京五輪・パラリンピックのメダルに国産真珠をあしらうよう要望する決議書を手渡した。首相は「考えてみよう」と応じた。
決議書は、真珠を世界との絆を強める象徴と位置付け。メダルに加え、聖火リレーのトーチにも用いるよう求めた。養殖真珠の生産者が高齢化しているとして、政府による人材育成推進も要望として盛り込んだ。
https://www.nikkansports.com/general/news/1833460.html
オリンピックをきっかけに日本の真珠をアピールしようというわけです。
官邸はオリンピックのメダルデザインとは関係ない気もしますが、政府による(真珠産業の)人材育成推進が主な要望かもしれません。
決議書を手渡したのが6月1日。ミキモト銀座4丁目本店グランドオープンも6月1日。真珠業界は6月の誕生石が真珠というこもあっていろいろぶつけているような気がしないでもないですね。昨年の6月1日にも「真珠振興法」が成立しています。これは偶然ということですが。
(ちなみに山本公一環境相は真珠生産量日本一の愛媛県選出の議員さんです。)
最後にミキモト銀座4丁目本店グランドオープンイベントに参加した米倉涼子さんの画像をはっておきます。
ミキモトオープニングセレモニーの米倉涼子