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真珠の生産額が伸びている?輸出された真珠の8割は香港へ。

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真珠輸出 輝き戻す 昨年363億円、リーマン後の2倍 アジア好調 2018/5/24付

という5月24日の日経のニュース。

リーマンショック後と比べればたいていの経済指標は大幅に上がってるから「リーマン後の2倍」といったところであまり意味のない比較なのですが。

 真珠の生産額が伸びている。2016年は166億円(加工前)とリーマン・ショックが起きた08年以降で最高となった。輸出額も2倍に伸びた。アジア市場の拡大を目指し、三重県や愛媛県などの主産地は増産や市場振興に着手。27年までに生産額を2割伸ばす。

伸びている理由はアジアが好調だからと、そう書かれてます。

記事では「近年、生産量は20トンほどで横ばいだが、生産額は回復傾向にある。」とあり、生産量はやはり伸びていないのです。

昔の真珠養殖業者なら、アジアでの人気が高まって価格が上がる、と言われれば、すぐにでも増産したものですが、生産量は横ばい。真珠養殖業者の老齢化に併せて、廃業も増え、機敏に対応する資金力が落ちているんでしょう。

(増産しすぎて、真珠がだぶついたり、漁場が疲弊したりすることも過去にはありましたが。)

 ところで、需要が伸びてきた時にアコヤ真珠の生産量が横ばいだとどうなるか?当然アコヤ真珠の価格はあがるかもしれません。そして、日本以外の海外のアコヤ真珠養殖業者がチャンスを掴むかもしれません。量が足りないとなれば、淡水真珠や南洋真珠が代替の真珠としてシェアをとるでしょうね。

 さて、この記事では「アジアで日本産真珠の人気が高まっている」との記述がありますが、次のような記事が。

5月30日のひょうご経済プラスの記事。

 神戸真珠、欧米市場開拓へ一歩 促進協が設立1年

神戸市内の真珠加工業者らでつくる神戸真珠輸出促進協議会が「香港への一極集中」を危惧し、欧米市場開拓へ、、、という内容。

この記事を読むとアジアが伸びているというのは香港宝飾見本市のことだというのがわかります。

 神戸は、海外で流通する海水産真珠の約7割が選別・加工される集積地。関連業者も220社に上る。輸出額は1980年代をピークに、安価な中国産淡水真珠の台頭や欧米諸国の不況で低落したが、近年急速に回復している。復活の切り札は、香港で開かれる宝飾見本市だ。  日本真珠輸出組合(神戸市中央区)は07年から出展。中国の経済成長や好景気を背景に売り上げを年々伸ばし、今年3月の見本市では約115億円を売り上げた。

記事によれば世界への輸出総額は2010年の180億円台で底を打ち、再び360億円台まで回復。その8割が香港向けというわけです。

*日経の記事は養殖真珠生産額。このひょうご経済プラスの記事は加工された真珠の輸出額です。

記事の最後にはこうあります。

 尾川社長は「中国経済が低迷すれば一気に業界は苦しくなる。今のうちに手を打つ必要がある」との思いから同協会を結成した。30日には、水木真珠本社で総会を開き、長らく展開していなかった欧米市場の開拓策について決議する。

香港の宝飾見本市で売られた真珠は中国だけでははなく、香港経由で世界各地に向かうと思うのです。また中国経済が低迷するなら、その時は欧米諸国の景気も順調ではないでしょうね。世界経済はリンクしています。

ブランド作りについてもよく言及されます。(三重ブランド、愛媛ブランド、神戸ブランドとどうも小さく乱立気味。)

経済産業省の補助事業を活用して作成された海外向け英文冊子に

「真珠の輝きは母なる海の色」「神戸で人が選別し、美を見いだす」など、自然と人がつくり上げる真珠の世界観も表現した。

と「神戸パール」について書かれてるそうです。

謎ポエムで海外に真珠を売るのは無理だと思いますよ。まったく。

 

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